こんにちは、元住吉からき動物病院、看護師の本間です。9月に入り少し秋めいてきたころになりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか？人間はもちろんのこと、ワンちゃんネコちゃんも夏から秋には食欲の増減が顕著にあらわれるような気がいたしますので、ワンちゃんネコちゃんの適正体型についてコラムを書かさせていただきます(^^)/

　

皆さんは、最近愛犬や愛猫の体重を計っていますか？見た感じ特に変わってないから大丈夫でしょ？と思っている方は要注意！です。特に長毛種の子は毛で隠れて体型が見えず、実は肥満だった！？とか、実はすごく痩せていた、ということも少なくありません。さて、皆さんはBCSという言葉をご存知でしょうか？BCSとは「Body Condition Score」の略で、肥満や痩せの評価を数値化したものになります。最近では、模型でBCSを再現したもの（BCSモデル）を置いている動物病院も多いはず。実際に触ってみて、愛犬や愛猫の見た感じだけではわからない隠れ肥満や隠れ痩せなどがBCSで分かるようになっています。当院でもBCSモデルを置いておりますので、気になる方はお気軽にお申し付けください😊

　

BCS( Body Condition Score )について

通常、動物の肥満や痩せを評価するには、BCSを用いるのが一般的です。動物の肋骨、横から見たお腹の様子、上から見た時の背中、腰の状態をそれぞれ評価し、数値化したものがBCSになります。BCSにはいくつかの種類がありますが、一般的には５段階で評価したものが用いられています。

例えば、５段階評価の場合、BCSが「1」の場合は痩せ、「5」の場合は肥満とし、適正な体型はBCS「3」という評価になります。BCS 3の適正な体型をもつ動物は、同一種で同一の環境で飼育しても、BCS 4の動物に比べて15%も長生きするといわれています。

　BCSで肥満・痩せを評価し、その動物に他に認められる症状があればそれと結びつけることにより、どのような病気になっているのか予測することも可能になります。

　

評価の方法

それではどのようにBCSを評価していくのか、順を追って説明いたします。

皆さん、ワンちゃんネコちゃんを連れてきて、実践してみましょう！

　①　動物を横から見て、腹部のくびれ具合を観察します。

　②　真上から見て、腰のくびれ具合を観察します。

　③　肋骨部を触って、肋骨が触れるか否か、確認します。

　④　腰の部分を触って、腰のくびれ具合を確認します。

　⑤　腰椎、骨盤の部分を触って、肉付きを確認します。

　⑥　可能であれば体重を測定しましょう。

　

⭐簡単な体重測定方法⭐ 　　1.まずは、動物をかかえて体重計にのりましょう 　　2.今度は、飼い主さんだけで体重計にのりましょう 　　3.動物をかかえたときの体重から、飼い主さんの体重をひけば、 　　　動物の体重がわかります！ 　 　　　　 動物をかかえたときの体重 － 飼い主さんの体重 ＝ 動物の体重

　

確認できましたか？それでは、下の表を基にBCSを評価していきましょう。

　

　

　

いかがでしたか？皆さんのワンちゃんネコちゃんは理想的な体型でしたでしょうか？理想体重というのは、一般的に１歳前後のときの体重となります。記録していない方も多いと思いますので、かかりつけの動物病院で１歳のときの体重を聞いてみてはいかがでしょうか。理想的な体型でなかった場合は、今のワンちゃんネコちゃんの生活習慣を振り返ってみて、与えているごはんの量を増減したり、運動量が不足しているなら運動量を増やしたり、理想体型に近づけるように少しずつ生活習慣を改善してみましょう。急な変化は動物にも負担になりますので、あくまでも少しずつ、でお願いいたします。

また、体重やBCSがどのくらいかよくわからない、これであってるかな？と思われましたらお気軽に元住吉からき動物病院にご相談ください。

　

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