フィラリア 予防について ~後編~

こんにちは!元住吉からき動物病院、看護師の本間です。長い梅雨が続いており、早く梅雨明けしてほしいこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?さて前回は、フィラリアの生態についてお話ししました。フィラリアは心臓に寄生し最悪の場合死に至る、犬にとって重大な病気です。このフィラリア症は、定期的な予防をすることで必ず防ぐことができます。遅くなってしまいましたが今回は後編ということで、フィラリアの予防について詳しくお話します。どのように予防薬が作用していくのか、投薬はいつからいつまでしなければいけないのかをしっかりと理解して、フィラリアの脅威から愛犬を守りましょう!

 

予防薬の役割

現在用いられている予防薬は、フィラリア症の「感染を予防」するのではなく、犬の体内に入ってしまった幼虫を「駆除」し、成虫によるフィラリア症を予防している、という意味で用いられています。この予防薬はさまざまな種類がありますが、基本的な作用効果は同じであり、犬の体内で成長する時期の幼虫(L3~L4)を駆除するものです。

 

投薬時期

投薬時期はその地域の気候によって異なります。一般的には蚊が出始めるのがだいたい3~4月です。月に一度の薬では感染1ヵ月くらいまでの幼虫(L3~4)に効果があるため、蚊が出始める時期の約1ヵ月後である4~5月から投与を始めていきましょう。一方、蚊がいなくなるのは11月頃なので、その1ヵ月後の12月まで投与しなければいけません。この蚊がいなくなってからの1ヵ月がとても重要で、もし投与を忘れてしまったら、この1年間の投与が無意味になってしまう可能性もあります。

 

投薬前の注意点

年はじめ、4~5月の投与の1ヵ月以内のうちには必ず、フィラリア症に感染していないか、あるいは血中にミクロフィラリアがいないか検査を行う必要があります。これは、もし感染している犬に投薬してしまうと副作用が出たり、ショックなどを起こす可能性があるためです。感染している犬に投与するのであれば、ミクロフィラリアを駆除してから予防薬を投与するか、ショック止めのお薬を投与してから予防薬を投与しなければなりません。

 

 

フィラリア感染を完全に予防するには、獣医師の指示に従った正しい投薬がカギとなります。自己判断での投薬は、とても危険です。犬の体重にあわせた分量の薬をきちんと毎月飲ませていれば感染は防げますし、正しく使用すれば副作用や胎児への悪影響はまずありません。正しい投薬で、フィラリアという脅威から愛犬を守りましょう。

なお、フィラリア予防薬は元住吉からき動物病院でも扱っております。フィラリアや予防薬について何かわからないことや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

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