かんたんな犬、猫の病気　おしっこ（尿）のはなし

ご挨拶が遅れてしまいましたが、新年あけましておめでとうございます。看護師の本間です。

1月に入り、冷え込む季節になりましたね。

寒くなると動物は水分を摂取する量がへり、おしっこの量も少なくなることが多いです。

今回は、最近多くなってきた病気。特にネコちゃんで多く、冬の時期に悪化しやすいおしっこの病気についてお話していきます。

ネコちゃんは元来、祖先をたどると砂漠で暮らしていた動物と言われています。お水の少ない環境で暮らし、あまりお水を飲まず、体の中の水分を有効に使って、濃い尿を出す体の仕組みを持っています。

このことにより、腎臓を使って濃い尿を作ります。腎機能は正常であれば問題ありませんが、高齢や腎機能が低下しているネコちゃんにとっては負担がかかってきます。

また濃い尿は、おしっこの中のミネラル成分が濃縮され結晶化しやすく、尿石ができやすい状態を作り出してしまいます。

おしっこの中の結晶や尿石が膀胱を刺激し、傷つけることによって、膀胱炎などを引き起こすことが多いといわれています。

こんな症状がおしっこの異常のサインになります。

「頻繁にトイレにいく」　

「トイレに入るがおしっこが出ていない」　

「トイレに座り込んでいる時間が長い」

「泣きながらおしっこをする」　

「トイレ以外で粗相が増えた」

「おしっこが赤い」

などがお家で気づきやすい症状になります。

わんちゃん、ネコちゃんの排尿の頻度、排尿時の様子、尿の色や量などを観察することで異常を早期に気付いてあげられるかもしれません。

何かお気づきの点や、不安な点がございましたらお気軽に元住吉からき動物病院にご相談ください。

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