「年をとる、老化、加齢、とは？」

こんにちは。元住吉からき動物病院　唐木です。
今回は「年をとる、老化」についてお話します。

犬や猫も人間同様に年を取ります。犬の老化は何歳くらいから始まるといわれているか？
みなさんはご存知でしょうか。

個体差はありますが、一般的には大型犬ほど早く年を取り、寿命も短いと言われています。
超大型犬では7歳前後、超小型犬では10歳を過ぎてから老化が始まると考えられています。
おおむね、どの犬種においても７〜１０歳前後の間で老化が始まるということです。

では、「年を取る、老化」の兆候はどんなものがあるでしょうか。
生まれた年齢がわかっている場合を除いては、犬の正確な年齢を体の様子だけで知ることはかなり難しいです。（人を含めて動物全般にいえることですが）

犬の場合はこれからお話するいくつかの変化が手掛かりになります。
・被毛の変化：毛のつやがなくなる、毛の量が少なくなるなど

・活動性の低下：運動やお散歩の量がへる（体力の低下や体の痛みなど）、食欲がなくなる（食欲の低下）、家族や周囲のことに興味（反応）がなくなるなど

反応がにぶくなるものには視覚（見えること、見ること）、聴覚（聞こえること、聴き取れること）の低下も年と共に顕著にあらわれることも多くあります。

・歯の様子：歯石の有無、口臭、歯の摩耗状態など（お口に関しては食べっていた食事なども大きな要因になります）

これらの兆候は老化の時にだけでなく病気の兆候として現れる場合もあります。
病気が疑われ場合は全身の検査（血液検査、レントゲン検査など）を見てあげるのも良いでしょう。

近年では人の医療では老化に関してたくさんの研究が行われています。

研究の成果により、人も動物も以前より長生きになっています。大変飼い主さんにとってうれしいことではありますが、それでも老いていきます。愛犬の老化を感じると少し寂しくこともあると思いますが、家族の一員としてたくさんの時間を一緒に過ごした証でもあります。

年を取っていく時間も一緒に過ごし、楽しく、大切な時間と考え、共に暮らしていければと思います。

色々な変化が出てきますので、普段の様子と共にお家の子をよく見て、触ってあげてください。
老化に伴う生活の変化、生活環境の改善など、気になることがあればご相談ください。

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